| トップページ > 20080722 | ||||
三脚にまつわる話ー1
俺が運良く、
須築漁港の外防波堤に入れた時の話です。
この日は、昨夜の暴風も収まり、
数日間の時化のなごりのうねりが、
まだ海に残っておりました。
それでも、この高い防波堤から釣りをするには、
気になりませんでした。
外防波堤に続く駐車場には数台の車があり、
その中には寝ている人が数人おりました。
そんな車の中には、
俺の車の戸を閉めるパタンという音に反応し、
目を覚ました人もおり、その人と目があったのです。
俺はその時は、防波堤に登り、
途中から先端を見たら釣り竿1本、
それどころか、場所取りの三脚もありませんでした。
それを確認した俺は小躍りしながら車に戻り、
荷物を持ってダッシュで釣場に向かったのです。
二本の三脚を出し、竿を4本出し、
俺は目一杯竿を振り、後は魚を待つばかりでした。
そんな俺の姿を防波堤の上から眺め、
大声で怒鳴って走ってくる人がおりました。
「俺の竿と三脚どうした?」
と俺が何かしたような口ぶりで、
「オイ、お前、俺の竿と三脚、
それと、こことここにあった三脚どうした?」
と、早口で捲くし立てます。
「俺、ここに来た時、何もなかった。」
と、ちょっとムッとして言うと、
「そんなコトない。
俺達、昨日の夜から場所取りして、
風が強かったから仮眠したんだ。
その後、お前さんがここにきたんだ。
だから、お前さんしか考えられない!」
と、俺のせいにしてきました。
「そこまで言うのなら、俺の荷物確認しなよ。」
と、俺は自分の荷物を見せたのです。
それでも納得いかなかったのか、
一端車に戻り、仲間を連れて来て、
その中に、一番年長者だと思われる方が、
今度は丁重な口調で俺に聞いてきました。
俺のカーッとなっていた頭は冷静になり、
先程の方との会話から荷物を見せる経緯までを話し、
俺は一息つきました。
つづく。
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