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北海道:道南方面で遠投大好きなオヤジです。  こじんまりとした釣りクラブの代表なんてしてたりして (=^_^=) ヘヘヘ  
2008年08月13日 (水) | 編集 |
車のところに戻ると、奴は自分の車の中で、
高いびきをかきながら寝ておりました。
俺に起こされ、
「あぁ~、よく寝た。」
と言いながら、車外に出てきました。
俺のサケを見て、
「あ~ぁ、俺のサケ釣りやがって。
俺の運も、お前の頭の毛のように落ちたかもな。」
と、自分の伸びきった髪の毛を掻き上げ、
「あー、うっとうしい。」
と、俺の頭を見上げて言います。
余程、俺に先を越されたのが悔しかったのか、
それとも、
からかい半分で挑発してきたのかは分かりませんが、
相変らず、態度も口も悪い男です。
でも、俺は腕力では●に勝てないのと、
毎回のことなので、話の大半を受け流しておりました。
素知らぬ顔で、
「俺、釣ったから帰るわ。」
と言うと、
「えっ、俺を置いていくってか?いい根性しているなー。
もう少し、俺に付き合えよ。」
と、言いますが、
俺はサケを釣った安堵から寝むけがさしておりました。
そんな俺の気持ちを無視するように、
「おい、どこに行く?どこが釣れると思う?
ここからだったら原木が近い、そこを見にいこうぜ。
それとも、帰り道にある大船もいいかな?」
と、グイグイと自分の行きたい場所を押してきました。
その言葉は、α波でイッパイになった俺の脳には、
暖簾に腕押しのようでした。
「悪いが、用事あるから帰る。」
とだけ言って、その場を後にしました。

毎回、俺と●はこんな感じなのですが、
奴も素直に、
「俺、一人じゃ寂しいんだ。
知らない場所に行きたいけど、
行ったことのない場所は不安なんだ。
こんな大きな体しているけど、
すんごーく人見知りするから、付いてきてくれ。」
と、俺に直訴すればいいと思うのです。
男のプライドか、
大人になのに子供だと思われるのがイヤなのか、
ただ単に性格なのか、
などと思いながら、いつも●を観察しておりました。
それから、小1時間程車を走らせましたが、
α波とθ波が交互に俺を襲ってきたので、
目に入ってきた駐車所に車を止め、
レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しておりました。

その頃、●は、
大船海岸で竿を振っていたようです。
陽が高くなり、サケも沖へと戻り始めており、
それに向かって渾身の力で竿を振ったそうで、
一匹のサケを射止めたようです。
あの大きな身体でサケを片手に海岸に立つと、
エサを獲得したクマのように見えます。
奴の飛距離は、身体に比例するようで、
悔しいことに、俺の飛距離を遙かに超えています。
俺、その飛距離は羨ましいと思いますが、
あの身体だけは要りません。
後日、俺に会った●が、
「俺、あの後、サケ釣ったんだ。いいだろう。
へへん、俺のサケ、お前より大きいぞー。」
と、子供のような屈託のない笑顔で言います。
これが、奴の憎めない要素の一つなのかも知れません。

今回、本当は違う内容で書いたつもりだったのですが、
いつの間にか、●の思い出話となってしまいました。
奴は、俺の大切な友達の一人でした。
なぜなんだろう?と思ったら、
今日、奴の3回忌の命日でした。
きっと、
「俺の事、少しは思い出せよ!」
と、言っているのかも知れません。

終わり。

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