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北海道:道南方面で遠投大好きなオヤジです。    
2011年07月06日 (水) | 編集 |
報知新聞主催・報知杯があった時の話です。

初めてこの大会に参加し、右も左も分らずウロウロする俺達だったが、
前もって選択した釣場は時化のため、変更をよぎなくされました。
嫁には、
『何でもそう、行き当たりばったりで何も考えて無いじゃないの。』
大きなため息をつかれ、下見していなかった事が仇となり、
「時化に強いところはどこだ?」
困った俺はどこに入ろうかとコースガイドとにらめっこしておりました。
まったくの未知の釣場とあって、
思案しきれずクラブの人達にどこに入るのかお伺いしていると、
あまりにも気の毒に思ったのか、N氏が、
「黙ってついてこい。」
と、愛の手を差し伸べてくれたのです。
一瞬、俺の脳裏にはハナ肇とクレイジーキャッツの唄声が聞こえ、
♪わかっとるね わかっとる わかっとる わかったら 黙って俺についてこい♪
のサビが流れましたが、彼が、俺達の目には後光をさす仏様の姿のように映りました。
常日頃から神々しい彼ですが、この時は、
「釣りの神に選ばれし者よ」
本当にそう思えたから不思議です。

彼の車の後をついて、初めて松前漁港に行きました。
すぐさま車から釣り道具を下ろし、
彼は迷わず目的の場所に行き釣座を構え、俺達はその後をついてその横に入りました。
夜も明け、お日様が俺達に微笑みかけ、
初めての大会であったのと、釣座を確保した安堵から、
ついついうたた寝をしてしまったのです。
すると、
「ガッシャーン」
と、いう音に驚いて飛び起きると、
竿がゆっくりと海に引きずられてゆくではありませんか。
アワワー。
慌てて、嫁と二人掛かりで竿を押さえました。
犯人は・・・磯船軍団です。
フッとN氏の竿を見ますが、何ともありません。
それどころか、彼はレジャーの簡易椅子に座り腕組みをし、
神々しい程の様子で海を眺めていました。
俺は気を取り直し、自分の竿を立て直し、
何本かの糸も切られておりましたが、磯舟船団が通り過ぎるを待ちました。
その間、N氏に、
「船が来たなら教えてくれればいいしょ。」
と、口をとんがらせて小声で言うと、
「いつ、どこで何があるかわからないのに、こんな所で寝ている方が悪い。」
と一喝されました。
確かにその通りですが、もう少し親切に教えてくれてもいいのに、
N氏のイケズ・・・・と思う俺でした。
すっかり忘れておりましたが、彼は自分にちょっとだけ厳しくそして甘く、
他人には辛くて、食べ物はしょっぱいのが好きな男だったのです。
でも、ヨーグルトは好きです。

後で聞いたのですが、いつもこの時間帯は磯舟船団がテトラわきを走るそうで、
それを知っていた彼は、糸を海の中に沈めていたそうです。
だから、あの余裕の姿だったのです。
すっかり眠気が覚めた俺は、傷だらけになったキススペとリールを眺め、
大きなため息をついてしまいました。
気を取り戻して竿を振りましたが、一度折れた心は、
傷ついたキススペと一緒で修復することは難しいものでした。
N氏は前の週に入り、それなりの釣果を得ていたのですが、
この週は潮回りが悪かったのか、
結局、俺達はこの大会の釣果は1匹も釣れませんでした。
そして、N氏も同じ結果となりました。

後日、N氏の口から皆に、俺達夫婦のあの時のあわて振りを実況されてました。
「飛び起きるのも早かったけど、あの時の顔ったら、ヒィーッ、ヒッヒッ。」
・・・・・・。

――「とんでもない神」――
釣りの大神様は、時々、釣界にこういう意地悪な釣り神を出現させて、
俺にこういうブログを書かせるのを、好む傾向があるようです。

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