北海道:道南方面で遠投大好きなオヤジです。  こじんまりとした釣りクラブの代表なんてしてたりして (=^_^=) ヘヘヘ  
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2012年12月23日 (日) | 編集 |
おばさんは飾り棚に飾ってあった家族写真を手に取って、
「長男に嫁いできた私にとって、
父さんの親が同居しているのは当たり前の時代だった。
息子のところで最初から一緒に暮らしているか、
私たちがもう少し若い時にでも同居していたならば、
拝み倒してでも面倒看てもらうけど、
この年で今更知らない土地に行っての生活は苦痛でしかないと思う。」
大きなため息交じりで言います。

おばさんは雨の降る窓の外をチラリと見てから部屋の中を見まわし、
「息子の家はあっちこっちに段差があって、
段差のある家の中で父さんが車イスを動かすのも大変だし、
それを手伝う私も大変。
外に散歩しに出掛けたいと思っても、
玄関から階段があって道路まで私が父さんを下ろす事は、
とうてい出来ないし無理だし、
父さんが車イスから立ち上がってよろめいたら、
それにつられて二人して階段から転げ落ちるのが目に見えている。」
自分達の肉体の衰えを受け入れて、
コレから起こるかもしれない出来事を危惧しているようです。

窓越しに、鮮やかな傘をさして外を歩く近所の人を目で追いながら、
「息子の誘いを受けて、もし一緒に暮したら、
息子夫婦は外で仕事で日中は留守だし、私達にとって大したことでも、
考え方や捉え方の違いで息子方から見たらちょっとした事、
そのちょっとした事で電話をしていちいち呼ぶなんて出来ない。
座敷犬か猫だったら一日いっぱい家の中に居ても
ストレスが無いかも知れないけど、一歩も外に出れない、
この年で知り合いも居ない土地で、
他人さんとの関わりもたない生活なんて絶対に無理。」
とても物悲しそうな顔で言っていたのが印象深かったと嫁は語りました。

おばさんは目に力を込め、
「息子や娘に、
父さんは身体の不自由な父親を抱っこして、
毎日風呂に入れていたけど、ソレはその時代では当たり前のことだった。
お前達もそれを見て大きくなったけど、ソレはソレ、
親にとって子供はいつまでも子供だけど、
自分が年を取った分、それだけお前たちも年を取ってきて、
世間一般に老人と言われる仲間に近づいているのに、
老人が老親の面倒をみるなんて、今の時代、
それをお前達に求めていないし、させるつもりも無い。
自分でコレ以上一人暮らしが出来ないと思ったら、
老人施設や療養施設に入居する。」
と宣言したそうです。
お子さん達は説得を何度も試みたのですが、
おばさんの意思は鋼の様に硬く、
決して首を縦に振ることは無かったようです。
もちろん夫婦間でこの問題の温度差はあったものの、
結局、おばさんの言葉に納得したおじさんでした。

つづく

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